貴方を想う時、雨に恋する
6月は枇杷
「お嬢様、お疲れ様でした」
放課後、スミレちゃんと校門まで行くと黒田さんが大きな車の前で待っていた

スミレちゃんが近づくと絶妙なタイミングでドアを開ける

「ありがとう…」
黒田さんに微笑んで先に車に乗り込むスミレちゃん

「高樹様、お久しぶりでございます」
視線を私に移した黒田さんに恭(うやうや)しく頭を下げられた
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