貴方を想う時、雨に恋する
『やっ!』
自由になる足をばたつかせていると

バシッ

左頬をおもいっきり叩かれた

『…』
痛みと衝撃で涙が溢れてくる

「大人しくしてよスミレちゃん」
その男が頬を伝う涙を舌で舐めとる

動かなくなった私を押し倒そうとした時

「何をやっている!」
黒田さんの声と同時に真っ赤なパンプスが目の前を通り過ぎた
< 50 / 81 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop