5通のラブレター
「はあー。」
「どうしたの?」
「お母さんはさ、お父さんと何年くらい付き合ってたの?」
「お母さんたちはね、16年は付き合っていたよ。いろいろあったわね。」
「16年!?すごーい。やっぱり喧嘩とかした?」
「ええ!もちろん!でも結局はお互いの気持ちは同じだったから今まであんたたちと過ごしているのよ。」
「そっかー。」
やっぱり、お互いの気持ちが同じだったらいつかは私たちもまた距離を縮められるんだよね。
それまで待ってみようかな。
「お母さん。」
「ん?」
「ありがとう!」
「‥?」
「私も負けないように頑張んなきゃ!」
そうだよ!私も病気なんかに負けてらんない!
凜歩に出逢えたのも運命。
それを無駄にしないためにも、長く生きて、したいこといっぱいしなきゃ。
頑張るぞ、私。