【完】風に恋をする。





「風花」

「は、はぃ!」

「…ぷっ」


風馬はククッと笑っている。

急に、綺麗な低い声で呼ばれたから…


なんか、



恥ずかしくなった、な…。




「風花?」

「ぁ、ごめん…。なに…?」

「お前…今日顔色悪くね?」

「悪くない、よ…?」

「…ばぁか」


風馬は、クシャクシャとあたしの頭をタオルで撫でた。



「あんま日に当たっちゃダメなんだろ?」


風馬は、ニッと優しく笑った。









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