【完】風に恋をする。






ー圭祐sideー





「先輩、ありがとうございました!」




風花は、そう言って、ヒガのところへと行ってしまった。




まるで…



「さよなら」の代わりのような言葉を言い残して──…。



「…ありがとうございました、か…。

”ありがとうございます”だろうが、バカ野郎」



過去形かよ、なんて心の中で呟く。



彼女は、どんな想いで



この言葉を言ったんだろうか──。






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