【完】風に恋をする。







「…風馬、あたしも話ある」



「? なに?」



風花は、そっと優しく笑って言った。


ちょうど、打ち上げ花火があがって、君の声は掻き消されたけど…




ちゃんと、伝わった。




「…」

「あたしね、風馬の風が好き。

風馬が走ると、風が吹くの。その風が…あたしは、好き//」


そう、頬を赤く染めて言う風花は、可愛くて…



キラキラしていた。



そんな風花を、



俺は優しく抱きしめた。








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