【完】風に恋をする。





「風花、そろそろ冷えるから、戻ろう」

「…うん」


あたしがそっと微笑んで言うと、風馬はもう一度あたしを強く抱きしめた。


「ふうま…かえれ、ないよ…?」

「帰したくねぇよ」

「…バカ風馬…」


そんなの…あたしも、同じだよ。

帰りたくなんかない。


ずっと…ここで、風馬と過ごしていたよ。






”永遠”






もしも、そんな言葉がこの世に存在するのなら、









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