【完】風に恋をする。





「んなの、自分の足で見やがれ」

「ひでーっ!」

「…見させてやるよ、





俺が世界のテッペンに立つところ」





「…自信過剰め」


俺は健とハイタッチを交わして、会場へと足を運ぶ。

光が差し込んでいるドアをくぐれば、



俺が、夢を見ていた場所が広がっている。




この場所で、


健と、啓と…





走りたかった。







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