【完】風に恋をする。





な、なんか…汚い。


思ってたより雑草とか多いし、いろんな草の匂いが混じっている。


地面にだって、掃除がされていなく、葉っぱがたくさん落ちてるし。



「…あれ?」




校門の近くに、一つだけ他と違う花がある。


大きくて、真っ直ぐで、真ん中は茶色く、花びらは黄色い。


まるで…




太陽のような花。





「…なんて花だろう」




そう呟くと、向かい側から声がした。




「ヒマワリ」




ぇ…。








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