私はダメ人間じゃない~ネットカフェ難民の叫び~
「俺の親父は小さな工場をやっててな、バブルの頃はよかったが、そのうち傾いてきた。
銀行も貸し渋って、最終的には消費者金融に金を借りるようになった。それからは一気に転落だ。
俺も連帯保証人になったんだけどな、これでもいちおうバリバリの大企業に勤めてたんだぜ。
でも離れて住んでたからな、家の事情がどれほど切迫してるかが分からなかった。
それに気づいたのは、俺の会社に取り立てに来られたときだ」
私も同じ経験をした。そのときのショックが痛いほどわかる。
「よっぽど困ってたんだな、親父は。そいつらは闇金融の人間でな。何度も会社に来られて、俺は会社に居られなくなった」
「お父さんは、どうなったの?」
そう尋ねると、春樹は自分の首を絞める真似をしてみせた。
「生命保険をかけられてたんだな。追い込まれて自殺したよ。それでやっと解放された」
私は絶句した。
闇金業者に追い込まれると、そんな結末が待っているのだと。
「警察には言ってみたの?」
それを聞いておきたかった。何か自分のためになるヒントがあるかもしれない。
銀行も貸し渋って、最終的には消費者金融に金を借りるようになった。それからは一気に転落だ。
俺も連帯保証人になったんだけどな、これでもいちおうバリバリの大企業に勤めてたんだぜ。
でも離れて住んでたからな、家の事情がどれほど切迫してるかが分からなかった。
それに気づいたのは、俺の会社に取り立てに来られたときだ」
私も同じ経験をした。そのときのショックが痛いほどわかる。
「よっぽど困ってたんだな、親父は。そいつらは闇金融の人間でな。何度も会社に来られて、俺は会社に居られなくなった」
「お父さんは、どうなったの?」
そう尋ねると、春樹は自分の首を絞める真似をしてみせた。
「生命保険をかけられてたんだな。追い込まれて自殺したよ。それでやっと解放された」
私は絶句した。
闇金業者に追い込まれると、そんな結末が待っているのだと。
「警察には言ってみたの?」
それを聞いておきたかった。何か自分のためになるヒントがあるかもしれない。