私はダメ人間じゃない~ネットカフェ難民の叫び~
聞くだけで背筋が寒くなる話だった。何とか今まで払えていたのは、幸運なのかもしれない。
「いま残ってる借金は、闇金じゃないの」
「いちおう、まっとうな消費者金融のぶんだけだ。それでも払えなきゃ、債権が回収業者に回るからな。タチが悪けりゃ結局闇金と変わらない奴らだ」
お金に関して、世の中がどれだけ貪欲でシビアか、身につまされる話だった。
「全然知らなかった……春樹のそんな過去」
「話さないつもりだったけどな。借金してるなら闇金のことも知っとかないと……すまん。せっかくの」
「ううん、それより……お母さんは」
その質問をしてしまったことを、私は後悔した。
あまりにも重い答えだったからだ。
「天涯孤独だな。雪も、俺も」
私は何も言えなかった。
ただ、春樹は借金を作った父親をどんな風に思っているのか……
何故かそんなことが頭に浮かんでいた。
「いま残ってる借金は、闇金じゃないの」
「いちおう、まっとうな消費者金融のぶんだけだ。それでも払えなきゃ、債権が回収業者に回るからな。タチが悪けりゃ結局闇金と変わらない奴らだ」
お金に関して、世の中がどれだけ貪欲でシビアか、身につまされる話だった。
「全然知らなかった……春樹のそんな過去」
「話さないつもりだったけどな。借金してるなら闇金のことも知っとかないと……すまん。せっかくの」
「ううん、それより……お母さんは」
その質問をしてしまったことを、私は後悔した。
あまりにも重い答えだったからだ。
「天涯孤独だな。雪も、俺も」
私は何も言えなかった。
ただ、春樹は借金を作った父親をどんな風に思っているのか……
何故かそんなことが頭に浮かんでいた。