私はダメ人間じゃない~ネットカフェ難民の叫び~
今日の派遣先の事務所に戻り、就労管理票を提出したものの、返ってきたのはタクシー代だけだった。
「あの、5時間は働いてると思うんですけど」
それを聞いて、事務所の社員は就労規則を持ってきた。
「ウチではね、定時前に作業現場を離れた場合は、いかなる場合にも給料は発生しませんって項目があるの。ちゃんと読んだの?」
そう言われれば確かに書いてはいる。
どう考えてもそれは労働基準法に違反してそうだが、それがまかり通るのが派遣会社だ。
「じゃあ、あの……今回の怪我は、労災という扱いは……」
「はあ?」
担当者は歪んだ顔を向けて、首をひねった。
「自分のミスで怪我しといてなに言ってんの。信用落とされてさあ、むしろこっちがお金払ってもらいたいくらいだよ」
昨日見せた態度とは正反対の冷たさだ。
話にもならないとでも言いたげに、指を下にして手の甲を向けると、追っ払うように振った。
(なんで次から次に……私ばかり)
悔しさと怒りと不安。
胸を満たしているのは、その三つの感情でしかない。
みんな同じなのだろうか、ネットカフェ難民と呼ばれている人は。
私はいま、誰でもいいから助けてくれる人が欲しかった。
「あの、5時間は働いてると思うんですけど」
それを聞いて、事務所の社員は就労規則を持ってきた。
「ウチではね、定時前に作業現場を離れた場合は、いかなる場合にも給料は発生しませんって項目があるの。ちゃんと読んだの?」
そう言われれば確かに書いてはいる。
どう考えてもそれは労働基準法に違反してそうだが、それがまかり通るのが派遣会社だ。
「じゃあ、あの……今回の怪我は、労災という扱いは……」
「はあ?」
担当者は歪んだ顔を向けて、首をひねった。
「自分のミスで怪我しといてなに言ってんの。信用落とされてさあ、むしろこっちがお金払ってもらいたいくらいだよ」
昨日見せた態度とは正反対の冷たさだ。
話にもならないとでも言いたげに、指を下にして手の甲を向けると、追っ払うように振った。
(なんで次から次に……私ばかり)
悔しさと怒りと不安。
胸を満たしているのは、その三つの感情でしかない。
みんな同じなのだろうか、ネットカフェ難民と呼ばれている人は。
私はいま、誰でもいいから助けてくれる人が欲しかった。