+Black Blood.
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(腰が動かない・・・・・・・クソ、仁叉のせいだ・・・・・。全て、何もかも)
横で激しい闘いが起こっているものの、自分が精一杯で気にもしなかった。
(頭がぼぅっとする・・・・・・・・・・
結局ゼロは来ちまうし、もう嫌だ)
体には、紅い印。
(首輪みたい)
ぎゅ、とシルクのシーツを掴む無花果。
(俺、また軍の狗の生活に逆戻りするのか・・)
くん、とベッドを嗅ぐと、微かに甘い香りがする。
(仁叉のにおいだ)
手首には、大きい痣。
(いてぇ・・・・しかも、不気味だ)
ガンッ!バァンッ・・・・
(五月蝿い・・・
ああ・・・・・・・兄さん、)
そのままで首にかけられているネックレスを触る。
(兄さんが、何で居ない・・・・・・・・・・
いつも、ゼロだ)
四六時中常に傍に居た兄を思い出すと、また、虚しさが広がった。
「・・・・・・いたい」
また、無花果はシーツの端を握り締めた。