+Black Blood.
bebelicious.
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□ □ □
「おう、帰った。」
「・・・・・・・・・・・・・」
真夜中の頃。
この建物の主、天馬律は睡眠をとっていたところ、邪魔をされた。
「・・・・・・・あぁ、そう・・・・・」
「律、てめえ帰ってきてたんだな。肝心の時には居なかったが」
「・・・・・零、今何時だと思ってんの?」
ぐるり、と部屋を見渡す零。
「1時、になる。」
「いつの?」
「夜中の?」
「わざわざ扉ブチ破ってくるか?」
律の部屋のドアは蹴破られた様で、大破していた。
「だってよ、無花果気ぃ失っちまったし」
「その抱き方のせいだろ」
見ると、力無く零の肩で伸びる無花果。
ストン、と横抱きに直す。
「で、何?メイドが何やら言ってた緊急事態って、コレ?」
随分気だるそうな所を見ると、まだ収容所には報告を入れてないようだ。
「ちょっと軍まで行ってた」
「国会軍事会?ここから10キロはある?」
「近道して行ったからまだ距離は少なくなった」
血の気が無い無花果の頬をつついてみる律。
「服が、変わってるけど?女物」
「源 仁叉がヤってた」
「ふぅん。トップの?」
「あぁ」