+Black Blood.
端っこに移動し、見物する無花果。


「・・・・・・・・・・零?」



ス、と刑事の指が零の囚人服の中に滑り込んだのが分かった。



「・・・・・・・・・朝からヤるか?」



ぐい、と零の耳元に近づいて呟いた。



「ッ!!!!



ロイってめぇ・・・・・・!!
また不快な目覚めをっ・・・・」



がば、と跳ね起きる零。



「おはよう零くん。朝飯食えや」


「チッ・・・・・!!」



ムスッとした表情で壁に背を預ける。



くるり、と刑事の顔がこちらを向いた。




「9号、おいでおいで」

「黙れ来んな」



「・・・・・・・・うわっ9号可愛気無ッ!」



金髪が揺れる。



「・・・・・・・ロイ、早く他の奴らに飯回しに行けよ。」

「ハイハイー。遠まわしに出てけっつてるみたいだけどまぁいいか。」



ガタン、と朝食を置いて牢から出る刑事。




「ん、次はナナだな!ナナおっはー」


「・・・・・・・・・・・」


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