+Black Blood.
「はぁ・・・・・ったく、意味分かんねー!お前から抱きついてきて、何不機嫌になってるんだよ!」
「不機嫌じゃない!気分が最悪なだけだ!眠いし」
「それを人は不機嫌と言うんだよ無花果くん。」
「零君取り合えず俺は眠いので床で寝ててくれませんか。俺はベッドで眠るので」
もそ、とベッドに潜る無花果。
に、布団を引き剥がす零。
「意義あり」
「ふざけるな」
「あー分かった。俺に抱き付きそうで嫌なんですか?そんな照れるなって。」
「零、熱がまだ引いてないようだ。でも俺はそれでもお前を働かせる。早く寝ろ」
毛布を身にしっかり着込む。
「良い方法を思いつきました。」
「うああああ?!」
無花果の布団を容易に引き剥がし、一緒に布団を着込む零。
「こうして一緒に寝れば二人で寝れる!」
「死。」
ぎゅうぎゅうと無花果を抱き竦めるような形で二人固まる。
「・・・・・・・零、熱下がったは下がったが体温低い」
「もとから低体温なんだよ」
「何か・・・冷たい。」
「心が温・・・・・・痛っ、」
「五月蝿い黙ってろ」
――ミッション三週間目の早朝の事だった。
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