+Black Blood.
「すきなんでしょ、零くんが。」

「あぁ?何でそうなる」

「顔が物語ってる」

「五月蝿い。」


ぐいいとネクタイを絞める無花果。


「そこでさぁ。空羽ね。」



無花果の肩を掴む仁叉。



「今の空羽を捨てちゃう。」

「は?捨ててくれるなら捨ててくれ」

「そお言う男な空を壊す。」



(あ、この眼は)



膝から下りようとする無花果の腕を掴む。




「昔は、よくこうやってイロイロ教えてたね」




「いっ・・・・・・・・・!!」



短い髪を、掴み上げる仁叉。




「次からは、こう喋って。‘俺’じゃなくて‘私’。」


「なっ・・・・・・・・んで、」


「気が短いの知ってるよね?」






(じんざはおれをどうしたいんだ)





頬に痣を作り、無花果の体はベッドに沈んだ。








___________
_______
______


__

_






< 159 / 359 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop