+Black Blood.
□ □ □
「っだぁあああああああああ!!」
人が居なくなった最上階のロビーで零が絶叫する。
「何だってんだ!!こんな時に侵入団が大量なんだよ!!」
ガチャッ。
「零うるせぇ」
「オイ律!!おまっ、無花果が軍に連れられたんだぞ?!帰ってこなかったら俺死刑!!」
「罪を犯した罪人が足掻いてるー人間の底辺を僕は見たー」
「オラッ!侵入者!!」
腕でぶら下がった気を失っている男を床に落とす。
「うあああ!!あっちにも居るし!!」
花瓶の陰に身を潜めてる黒を見て、零が走る。
「確かに、今日で六人か・・・・・・異常。」
「ぜってー作戦練ってるだろ!!」
再び失神している男を引き摺って律の所に行く。
「・・・・・・・・・こうも侵入者が多いと経営も困るね。ソイツ、部屋に入れて」
「おお。」
襟首を掴み、部屋に投げ入れた零。
そして、一緒に入る律。
「仕事手ぇ抜くんじゃねーぞ。」
「・・・・・・・分かってる。」
ばたん。
・・・・・・ガッチャァアアアアン!
「可哀想に・・・・・」
1階に戻る零だった。