+Black Blood.
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「零ー。ちょっと耳貸せ」
最上階の美容室から出てきた律が、零の襟を引っ張る。
「あんな、あいつら全員軍から手配された素人だ。まだ10人位は居るぞ。腕は全くからっきしだが、数が多いとアレだな・・・・。」
「全部軍絡み?オイオイ・・・無花果パワー?」
「箱入り娘だったな。」
ぱ、と離れる零。
「まぁ、何?正確な数は分からねえけどあと10人くらい?取り合えず全部潰してから来るから、捕まえた奴はまたあの部屋に運ぶ。んで、洗い浚いヨロシク」
気配を察知したのかエレベーターのボタンを連打して下に向かう。
「・・・・・・・・・洗い浚いって・・・。」
さっきの奴、死んじゃったかもしれないや。
苦笑を浮かべ、律は部屋に入った。
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