+Black Blood.
――最上階にて。
「ハイ、侵入者。何人目?」
ぐったりした男を床に積み上げる零。
「んー忘れた。アレ、コイツ外傷が酷いじゃん」
「・・・ソイツはあのメイドさんがやっていました。」
「メイド?ちっちゃい奴?」
「あぁ。アイツ無花果とは初対面じゃないっつってたけど・・・あのメイド、何者だ?」
「んー。強いメイド。あの子怒ると怖いから気をつけて。」
へらっ、と笑う律を眉を顰めながら一瞥し、部屋を出た。
――午後八時。
一向に無花果が帰ってくる様子は無かった。
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