+Black Blood.
「・・・・・収容所なんて俺の名前を出せば無償で釈放してくれる。それに、万が一俺から君が逃げても女は即利用されるだけだよね。涼の所へ言っても俺は引き摺り出してやるよ。何処に逃げるの?無花果」
「・・・・・・・不公平。」
「ん?」
「不公平だろ!!そんな、俺が捕まったのも元はと言えば仁叉のせいだし!!俺だって殺しなんてしたくなかった!!・・・・俺の何も聞かないで、結婚とか、女とか、もう嫌だ!仁叉はッ―――」
「御喋りが多すぎたね」
「・・・・・・・・ぁ、く」
再び、状態を起こした無花果の首を掴む。
「何?何て?まだ体に教えないと駄目だった?」
「っ・・・・・・ぃ・・・・・・、」
大きな手は、その細い首を片手で包んでしまう。
ぎりぎりと絞め、無花果の体が仁叉の膝まで引き摺られた。
「――殺されたいの」
「!!!!ぐ、・・・・・・・」
酸素を求め口を開く。
それを、口で拘束する仁叉。
「、ッ、ッ、ッ・・・・!!!!」
ふらり、と暴れていた手がベッドにつく。
「・・・・・・・・やっぱりね、無花果のそう言う顔が好き」
「ぁ、くっ・・・・・・」
溜まっていた涙が目尻から零れ落ちた。
「まだ終わってないよ、って言ったよね。
明日までには時間がある。立てない位貶めてあげようか?」
「死・・・・・・・ッねぇえ!!!」
くっきりと首に手痕の痣が出来た頃には、無花果の身体はベッドに張り付けられていた。
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