+Black Blood.
「はっ・・・・・・・・」
片方が、ぐだりと男に凭れ掛かる。
チャラ。
「ふぅん。君、羽牙祢って言うの、」
ビシャ、と片方の口から血液が吐き出される。
それに構わず、男は吐血した方の首を見た。
「ネックレス。あぁ、たしかあの子も同じのつけてたね」
「・・・・・・・さわんな・・・・・・・ッ 」
「ハガネ、ソラウ。君等に名前なんてあったんだ。」
ジャリ、とネックレスを引っ張る男。
血塗れで、ハガネと呼ばれた男は引っ張られた方に動く。
「おやすみ、羽牙祢。」
辺りに、鮮血が走った。