+Black Blood.
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どさり。
真っ黒なベッドに無花果が下ろされた。
「・・・・・っ」
(駄目、駄目・・!!鳥肌が凄い、此処から逃げたい)
見下ろしてくる零を力無く睨み、緊張余りシーツを掴む。
「顔、凄い」
「、かお?」
「形相が」
苦笑し、頬に触れた。
「・・・・痛い、」
「これって殴られたのか?痣多いけど」
「・・・・・・・・・まぁまだ優しかったけど」
触れていた手を掴んで、押し付けた。
「・・・でさぁ。その言葉遣いを直させられた訳?」
ぎしりと零が座った分ベッドが軋んだ。
「おんなのこ、っぽくなってるけど」
「関係無い・・・・・」
(そう言う零だって、私にばっか質問してるけど自分のことは何も喋らない)
上体を起こし、今度は零に目を向けた。
「何か言いたそうな顔してるけど」
「無い」
「あ?」
「無い。」
「言えよ」
「無いって」
「・・・・・・・・・」
すると零はがしり、と頭を掴んで無花果の唇の端にある生傷を舐め上げた。
「痛――――ッ?!何するのッ?!」
沁みた傷を庇うように零から離れる。