+Black Blood.

「やめてよ・・・・・、」

「無花果、」



乱暴に引き寄せて、背中をベッドに押し付ける零。




「・・・・・・・・ひ 」


「無花果、言ってみろよ。いつもお前は本当の事を言わないで頑なに何かを守ってんだ」


腰に跨れば、無花果の体が暴れ始める。


「痛い、零・・・・・」


捕まえた手が小刻みに震えて、無花果の膝がどん、と背中に当てられた。



「こわい・・・・・・やめて、ぜろ・・」


「もっかい」


ぎしりと体重を腰に掛ければ。


「いたっ・・・・しね、」


あぁ残念と思いながら、零はそこから下りた。



「相当抱かれてたんだな・・・。尋常じゃない痛がり様」

「誰のせいでまた痛くなったと思ってるの」


少し開かれた脚を閉め、丸まるようにして寝転がった。



(男恐怖症って・・・。どんな事をされたんだよ)


髪の隙間から見える項の紅い印。



「なぁ無花果、」

「・・・ん、」


それを撫でるとくすぐったいのか体を捻らせる。




「すき、って言ってみ」



妖しく笑う零の顔を見て、無花果の頬が赤くなっていく。



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