+Black Blood.
「俺の好きなものは、お前。嫌いなものは、お前の兄貴と源仁叉。」
「っ、や、あ・・・・!!」
リボンをするりと解いて、開いた胸元の鎖骨を舌でなぞる。
「く、すぐったい・・・・・・」
妙な感触に体を捻らせるが、またベッドから落下しそうになったので零が受け止めた。
「おれの、すべて。
無花果にすべてを消されて、その無花果にすべてをあげてやる。
その無花果を、愛してやる。」
「っ・・・・・」
悪魔な笑いを浮かべて、上から物を言うような言い方で無花果を拘束した。
「何で・・・・・そんなこと言うの・・・」
「お前が求めたんだろ?俺を知りたいって。無知な自分が嫌だって。」
後悔するなよ、と耳元で囁く。
「、ぁ、やだ・・・・・・」
拘束していた腕を離すと無花果は自分を抱えるように守る。
「・・・・・・怖い?」
「・・・・怖い、やだ・・・」
瞳が揺らぐ。
思い出すように、じっくり汗ばんで行く。
「痛い、の・・・・・嫌・・・・・・」
悲痛な、零からしてみれば少し吹き出してしまうような声。
「痛いの?」
「じんざがやった事はしないで・・・・・・」
顔をベッドに押し付けて、全力で零を拒もうとする。