+Black Blood.

「っ、や・・・・」

「ここ最近で躾けられたのか知らねぇけど女の子になってるし・・・・」


無花果の耳朶にキスをした。



「相当な事されたんだろ?こんなに怖がってる」

「・・・・・・・だって、」

「俺は、アイツか?アイツと同じ、分類?」



口を固く結んだ無花果が、目を逸らした。







「・・・・・・そう言う可愛い所がある無花果が、好き。何で分からねぇの?」




耳元で囁くと、一気に真っ赤になる無花果。



「うそ、・・・・・・だってレツ、はそんな事言った事ないじゃん、そんな言葉はきやすめでしょう?私ばっかがれつを好きで、レツはいつも・・・・」



次々と溢れてくる言葉を遮るために、口付けをした。



「俺、そんなに無花果に冷たかったか?」

「烈が殺し・・・屋・・・してたことも、仁叉から聞いたし、この前だって私に告白させたようなものじゃん、」



二人でベッドに入っている中、他の男の名前がどんどん溢れてくる事に腹を立てる零。



「・・・・・だって・・もう直ぐ私の前から居なくなっちゃうんでしょ?こんなにヤな気持ちになるんだったら、零と会わなければ良かった・・・・・」



手で、顔を隠した無花果の首にキスをした。

紅い痕を残して。


「・・・俺は、無花果に会えてよかったと思う。会わなかったらずっと俺はお前の事憎んでたろうし、こんなに好きにならなかった。素直で、率直で、ぶっきらぼうで、不器用なお前が、欲しい」


「なら、行かないでよ・・・・・私から、居なくならないで・・・」




目には涙が溜まるが、決して流さないようにしている。




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