+Black Blood.


ギシッ、ギィ。




――裂帛が部屋を包む。



すると少し経てば、嗚咽が漏れた。




「ばか、ぜろ・・・・・・・・・」

「ごめんごめん」







力を無くした無花果は、ぐったりとベッドに突っ伏した。



(これで私は後悔なんて無い)



知らずに流れていた涙を拭う。



「・・・・・ずっと、永遠に零を愛してる」

「・・・・・あぁ、」





無花果を抱えたまま零は膝に乗せた。




「・・・・あれからもう5日間が経ったんだ・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・」



(一生愛してる)



無花果は未だ痛みが走る体を捻らせ、顎をぐいと反らし、零にキスをした。




「・・・・・・下が騒がしい。もう来たな・・・」


すっかり朝になったと思わせる日光が入った。



「うん・・・・・・」



無花果は、視線を落として床に転がった靴下を手に取る。





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