+Black Blood.
「穿かせてー」
「裸にニーソ?卑猥だな」
「服。」
苦笑しながら零は下着を手に取った。
「手、通して」
「ん」
かち。
少しずつ、何事も無かったかのように終っていく。
「・・・、下は自分で穿けるって、ちょ、あ、零!!」
人はどうでもいいことが過ぎていくのは、長い時間だと感じる。
反面、貴重な時間ほど早く過ぎていくものは無い。
―――5日目の朝は、もう来ていた。
時間は止まらない。