+Black Blood.
「9号を出して来い!!!!!」
物凄い勢いで一人の刑事が牢の鍵を外す。
そして、
ジャリ、
「ぐっ・・・・・・!!
は・・・・なせぇ!!!!!」
乱暴に無花果の手首に繫がれた鎖を引っ張って外に出す。
「離せッ!!!!!!」
「暴れるな!!」
其処に居た誰もが息を呑む。
「9号・・・・・、お前に聞く。正直に答えないと首が飛ぶぞ」
「ッ?!何だよ・・・・っ!!」
「コイツは誰だ?」
ジャリ、と言う音と共に後ろを振り返らされる無花果も息を呑んだ。
「兄さ・・・・・・・ッ・・・!!!!」
「空羽!!!」
向き合わされた2人が手を伸ばし合う。
「刑事長、どうやら兄弟のようで」
「ああ。みたいだ。」
「悪名高き殺人鬼はハガネ、と言う男にあって、9号は関係無い、と言う様に処理してよろしいでしょうか?」
そして、無花果ともう一人の男が顔を上げた。
「やぁ、紹介遅れてスマン。私は、ここ中央収容所の刑事長の宗石だ。今日は大きな収穫のようだ」