+Black Blood.
「・・・・・・・・・無花果、兄貴が居たのか・・・」
一人になった牢屋の中で。
零も、獣のように怪しく微笑んだ。
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「さぁ、初めは何を聞こうかなぁ?」
「・・・・・・・・・・・・」
机を挟んで、正面に刑事、兄弟。
椅子に拘束具で固定されている。
「2人は何?双子?」
「双子って何」
無花果が当たり前のように答えた。
「あぁそうか。お前何も知らなかったっけな。まあ良いよ何でも。」
刑事が椅子に座りなおす。
「2人が似てるから間違えて9号のほう捕まえちゃったんだよね、きっと。」
「別に俺も人殺ってたし。間違え無くても捕まってたな」
飄々と答える無花果。
「どうしたイチジクぅ、お前今日よく喋るなぁ。
兄貴に喋らせたく無ぇの?ま、
そんなひでー怪我じゃろくに喋れ無ぇか」