+Black Blood.



□ □ □



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「ちょ、何か言ってよ」

「何でここに居んの?」

「あんたの所しか行くとこ無かったから。」

「俺?で、コイツは?」

「そうそう!ちょ、何とかしてよ!」

「はぁあ?」







涼と空羽が天馬分社に来た所で。


暖かく迎えてくれてのは、丁度出かける所の律だった。とても、冷たい目で歓迎してくれている。



「え、イヤ、これ死んでね?コイツ俺が帰ってきたと同時に消えやがったのはこのせいか。どうしてこうなった?」



涼におぶられて居る零を見て、律は部屋に入るよう促す。


「あ、そうか、律ってアメリカに」

「行ってきた。丁度ここ戦争してたそうだし。勿論人員も連れて。」


分社での長いロビーを歩くと、その奥には影薄い扉がある。



扉を開け、部屋に入った。

その薄暗さに涼は目を凝らす。



「暗っ。何、この部屋。黒尽くめじゃん」

「涼、そこに零寝かせて」



律が薄暗い部屋を電灯で照らそうとスイッチを点けている間に、空羽と涼は意識の無い零の体をベッドに横たわらせる。



「・・・・・・・・傷、見せて。怪我してんだろ」

「うん。多分、ナイフか何か・・・・・・・・・・」

「何でこうなった?」

「後で話す。捕獲されたようなものだと思って」



律は香織を呼び、消毒液と包帯などを持ってこさせるように言った。




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