+Black Blood.




「・・・無花果様、お変わりになられました。」

「変わった?」

「・・・・・・・・・ハイ。何と言うのか・・・・。以前は零様と一緒にいらっしゃって可愛らしかったんですが・・・・今は、怖いのです。雰囲気が、黒くなったと言いますか・・・」

「・・・・・・・・黒く、・・・・・・・・・」




消毒液を垂らすと、零の顔が顰められた。




「きっと、2年間で何かありましたね。」


「あぁ、・・・・・・・そうだな」




香織が零の腕を拭いてるのを見、突然律は立ち上がり香織に消毒を強いた。



「・・・・・・香織、お前消毒する方に回れ」

「はい?何で・・・・・・・・・」

「いいから。」



訳が分からないと言うまま香織は消毒液を持たされ、綿を渡される。



「まぁ、やりますけど・・・・・・・。」

「次、敬語使ったらピー(不適切な言葉)な。」

「ッ?!」





――付き合って2ヶ月目の彼らは仲良くしている様だった。












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