+Black Blood.
19
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3日後、涼は役目を終えたかのように何も言わず空羽達から去っていった。
――仁叉の死を告げて。
「香織、どう思う?」
「・・・・・・・・以前、勉強したまでの知識でしたが・・・・。大変弱ってきていると思われます」
「はい、お前覚えとけよー。敬語ナッシングー」
「ッ?!今ですか?今のは無効ですよ?」
「現在進行形でアウトでーす」
「・・・・・・・・・・もういいです。何でもいいです。それじゃあ続けますね。零様、脈と血圧が尋常じゃない数値なんですよ。ゴキブリ並みの生命力です。何で生きているんでしょうかね」
「あぁ、そうだな。俺がアイツ殺めようと思ったときも尋常じゃない生命力だった。3階から突き落としたのに」
「律様?!今恐ろしい事件の全貌が明らかになってきてますよ?!」
そして、落ち着いた二人がふぅ、と息を吐く。
「無花果には、」
「言いません。言ったとしても無花果様は諦めませんよ。余計執着がつく筈です」
今頃零のところにべったりか、と空羽の姿を想像して更に溜め息をつく。
「・・・3日、・・・・・・限界はいつだと思う?」
「・・・・さぁ・・・・・・、何も食べていませんから・・・・明日、か明後日位には目覚めてくれないと・・・・。」
「・・・・・・だな。」
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一方その頃空羽は。