+Black Blood.
『母親・・・・・・・・・・・・・・』
『そうそう。俺はお前に聞きに来てやったんだぜ?空羽と、俺の上司を会わせていいのか、って。まぁ俺はどっちでもいいけど』
口元を妖しく上げ、静かに笑う。
『・・・・・・・・・・・・・はっ、政府が人質をとるとは世も末だぜ』
『何を今更。人が死なないと敵わない望みだってあるんだよ』
ガタン、と重い重い銃を地面に投げ捨てる。
それを合図に、金髪は零に向かって歩き出した。
『空羽ってさぁ、抱く時に必ず俺の体に手回して引っ掻いてくれるのよ。お陰で背中が傷だらけ?』
『気をつけろよ。もしかしたらナイフ持ってっかもな』
『有り得る。何だっけ、1-4地区を全滅させた人間兵器様らしいからな』
鮮血。