+Black Blood.
今、触って、融けて、絡んで、少し嘗めて、キスしている。
「いちじく・・・・・・・・・・・」
息荒くしている無花果を見下ろした。
(色っぺ)
内心そう思いながら、口元に薄ら笑みを浮かべキスを落とす。
「・・・・・・・・や、それ嫌っつったじゃん」
「いいじゃん。3日もすりゃ消えるだろ」
首に紅い印が残されると、無花果の手がそれを阻む。
その手をまとめて、再び胸元にキスをした。
「 っ、ぁ、」
白磁の様に白い腰を撫で、立膝の太腿にキスをする。
口付けて腫れてしまった唇に、唇を重ねまた無花果の口内を食す様に貪った。
(・・・・・・・・・・震えてる)
肌と肌がくっ付く中、零はその小さな動きを見逃さない。
一度、彼女と目を合わせた。