+Black Blood.
「・・・・・・・・・・・死にそう?」
上から降って来る言葉に無花果は首を素直に縦に振る。
そして、息を吐いた。
(こんな苦しくて死にそうなのに、何でだろう、)
無理矢理上体を起こし、零の体に巻き付く。
「ちょ、痛い」
意識が朦朧としながら、無花果は何の気無しに剥き出しの零の肩を咬む。
「っ・・・・・・・・・・・・・・ぁ、
零、痛い、しにそう、」
体をくっ付かせながら無花果が荒く息をする。
「でも、」
(可笑しいよね、私)
今、最高に幸せって思える。
最後の言葉は零のキスで塞がれた。