+Black Blood.












真っ黒な、漆黒の血が体に流れている。



激情のままに人を簡単に殺してしまうかもしれない。



そう言う体なんだ。





今更、自分を普通の人間に戻そうなんて考えは当の昔に諦めた。
あぁ、こっちの方が自分に合ってる、なんて。






自分達はもう自分達以外の人間には触れない。





醜い者同士、黒い血を啜りながら生きればいいと思う。









この先、世界が進歩して色々な人間も現れる。


そう言うときは、黙って体を隠せばいい。









誰にも邪魔されない、






其処が何処だろうと構わない。








二人が一緒なら、死んだっていい。











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