+Black Blood.


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少し経った。


肌寒さが一層強くなった季節。





「ミッション。準備して」


金髪の刑事、ロイが牢の鍵を開ける。



「あぁ~・・・・?もうそんな時期だっけ?」


「・・・・・・・・ミッション?」


「あぁ、そうか。無花果は新入りだった。


あんね、一桁凶悪メンバーで、あるミッションをしてもらうんだ」



‘凶悪’に少し不満感を持ちながら、耳を傾ける無花果。




「・・・・・・・・・そのミッションてのは何なんだ」


「前回は4号が行ったな。」


「あぁそうだね。死んじゃったけど」



カチャン、と鉄格子の扉が開いた。




「ミッションっつか出張だがな。」


「そうだな。稀に居るんだよ。凶悪犯を用心棒代わりに雇う人間が。」


「用心棒・・・・・」


「前回は、たまたま4号が出張したんだけどな。失敗してさ。」



よっこら、と零が立ち上がった。



「ま、詳しい事は後でな。


出ろ」


鎖をグイ、と引っ張られた。






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