+Black Blood.
「ん・・・・・・・・・・?」


「離せええッ!!」


(最終手段・・・・)


男の頭をガッチリ掴んで、自分の頭を思いっ切りソイツの頭に食らわせた。


「ぐっ・・・・・・・・・!!!」


フラ、と男がよろけ、手が離される。




(今だ)


ダッと走り、ドアを開け部屋を飛び出た。

「あ、」

「・・・・・・・・・・・・」


ボス。



走ったまま、ドアの前で立ってた零にぶつかった。



「・・・・・・・・・・零・・・」


「無花果?どうした・・・・・」




そして、顔を上げ部屋を覗いた零の表情が厳しくなった。



「お前・・・・・・・・・」


「一桁ナンバー0号、入って」


男の声がした。
その声と同時に無花果はまた飛び出した。



その背中を見守る2人。



「・・・・・・・・無花果に何やったんだ?」

「・・・・・・・・・・何にも・・・。」



(あのスーツの男は苦手だ・・・・!!

自分より強ぇし雰囲気が!)



掴まれた腕の感触を必死で消そうとした無花果だった。





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