+Black Blood.
「ま、外に出れるんだぜ?」
「その汚い手を離せ!!!」
「強暴だな・・・・」
すると、後ろから、よ、と言う声が聞こえた。
「出るぞ無花果」
「零・・・・・・・・・?!」
(何だこのあっさりとした・・・)
ふ、とゼロの顔を見た無花果の思考が止まった。
(凄ぇ形相・・・・・・)
「そんな顔すんなよ、ゼロ?」
「うるさい」
チャリ、と鎖を引っ張っていた手を離され、無花果も立ち上がった。
(ミッション・・・・・何で俺が行くんだよ・・・・)
そう苦い思い抱えて、牢を出た。
(兄さん・・・・・)
正面の牢をチラリと見た。
「てめぇ、そいつナメんなよ」
「・・・・・・・・・・」
こちらも、中指を立てた感情剥き出しなエイトが居た。
「エイ・・・・・・・・・・・・・ト?」
「分かってるよ、お兄さん?」
(何だ・・・・・・・?2人とも何に怒っているんだ?)