+Black Blood.
□ □ □
(頭が痛ぇ・・・・・・・
体が上手く動かない、目が開けれない・・・
何だ、ここ・・・・・・
誰かに触れられてる・・・・)
ドサッ!
「痛ッ!」
「あ、起きた」
床に落とされる様な感覚で目を覚ました無花果。
目を開けると、そこには見慣れない部屋とゼロが立っていた。
「零・・・・・・・・・?」
「あぁ。ったくお前ホントすぐにやられちまったよな。
多分依頼人がミッションの場所を知らせたくなかったから眠らせたんだろ。」
あー頭痛ぇ、と呟きながら座る零。
「此処は・・・・・」
「依頼人の、会社だっつってた。小奇麗だな。」
ぐるりと部屋を見渡した。
真っ白な壁に、綺麗に張られたフローリング。
その上に、高級なカーペッドがひかれている。
広さは無いが、いかにも高級な部屋だ。
「クラクラする・・・・」
「・・・・・・・・だな。タチの悪いモン使いやがって・・・・」
(窓は無いか・・・。ドアも鍵がかかってる)
ふと逃げる事を考えた無花果。
(逃げられねぇか)
2人共溜め息をつき、体勢を崩した。