+Black Blood.
「ミッションて、何やんだ?」
「さあ。依頼人が来るだろ。」
「へえ、・・・」
心底天馬が苦手な無花果は顔をしかめた。
(・・・・すっげぇ嫌そうな顔してんな無花果)
「ん、
何笑ってんだ」
「イヤ何も」
「嘘付け今俺の顔見て・・・・・・・・」
カチャカチャ、ガチャン。
「小さい方の方、どうぞ外へ」
「小さいって俺の事か!フザけんな!」
ドアが開いたと思ったら、小柄の使用人の様な女が入ってきた。
「しかし、律様に小柄の方、と聞きましたので」
「野郎・・・・・」
「どうぞ出てください」
「メイドー、俺は?」
「大きい方の方はまだ少しお待ち下さい」
「ん。行って来いよ無花果」
「当たり前だ!」
すくっと立ち上がり、重い足取りでメイドの所へ行く無花果。
「失礼しました」
ガチャン。
(何で俺一人・・・・・・・・・?)
妙な気分になる零だった。