+Black Blood.


「ミッションて、何やんだ?」


「さあ。依頼人が来るだろ。」


「へえ、・・・」



心底天馬が苦手な無花果は顔をしかめた。



(・・・・すっげぇ嫌そうな顔してんな無花果)


「ん、

何笑ってんだ」


「イヤ何も」


「嘘付け今俺の顔見て・・・・・・・・」


カチャカチャ、ガチャン。



「小さい方の方、どうぞ外へ」


「小さいって俺の事か!フザけんな!」


ドアが開いたと思ったら、小柄の使用人の様な女が入ってきた。


「しかし、律様に小柄の方、と聞きましたので」


「野郎・・・・・」


「どうぞ出てください」

「メイドー、俺は?」


「大きい方の方はまだ少しお待ち下さい」


「ん。行って来いよ無花果」

「当たり前だ!」


すくっと立ち上がり、重い足取りでメイドの所へ行く無花果。



「失礼しました」



ガチャン。




(何で俺一人・・・・・・・・・?)





妙な気分になる零だった。

< 54 / 359 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop