+Black Blood.
「・・・・・・・・・・・お、来た。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・あ」



バタン。

依頼人の天馬を確認した無花果は、その扉を閉めた。


ガチャッ。


「何で閉めるんだよ。直々に挨拶してやってんのに」


「直々にって俺がそっちに行ってやったんだろ!」


グイー、と無花果の腕を引っ張り部屋に入れる天馬。



「触るな!気持ち悪ぃッ」

「オイオイ、そんな口聞くなよ。仮にも雇い主だぜ?」

「そんなの雇われたくて雇われた訳じゃねぇし」

「生意気なヤツ」



ドン、と無花果をソファに座らせた天馬。



「改めて紹介。俺は、天馬財閥の天馬律。」

「てんまが多い」

「仕事内容は、ナチュラルに会社に侵入してくる奴を始末する。」



「・・・・・・・ナチュラル?始末が?」


「最近は侵入専門の職もあるらしい。実際に、ソレに襲われて死んだ使用人が5人も居る。」


「なんでそんな侵入者が居るんだよ」



ガツガツ、と足で床を蹴る無花果。



「天馬財閥の金庫とかを探してんだよ。

ま、この会社には置いてねーけど」


「別にわざわざ囚人使わなくていいだろ」


「腕が格別違うだろ?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



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