+Black Blood.
「お前だって十分俺より強いだろ。お前一人居ればイイじゃねぇか」


「いや、そんな暇ねえよ」


隣に座ってきた天馬から離れる無花果。



「・・・・・零は、何で来な・・・・・・・・っ」


ガタン。

天馬が立ち上がる。


「ゼロには懐いてるのか?」


「懐いっ?!俺が?!」


そして、急に無花果を持ち上げた。



「ああああああああああ何すんだ野郎触んな!」

「すげぇ拒否ってる」

「当たり前だ!何処に連れてっ気色悪いいい!」

「そんな暴れんなって」


肩に担いで歩く天馬。



「クッソォ・・・・・・・」



無花果はドン、と天馬の背中を叩く。




「ん」

ドガッ
「は?」


突然下ろされた無花果。



「入って来い。ちょっとお前にやりたい事あっから」


「はぁあ?!」


ガンッ!・・・・・・・・バタン。



「ハ、え?やりたい事?!」




無理矢理入れられた部屋を見渡した。



「・・・・・・・風呂・・・?」


牢屋10個分はあるだろう広さの脱衣所に、奥には半透明のガラス張りの浴場があった。


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