+Black Blood.
――――――数分後。
「ハイ完成ー。やっぱ楽しいわこう言うの。ゼロ連れて来るかあ」
「何の為に此処に来たのか・・・。」
「着替える為。」
・・・・・・・パタン。
天馬が部屋を出て行った。
「ハァ・・・・・・」
(兄さんは今頃何をしているんだろう・・・)
そして、美容道具しかない部屋のベッドに寝転んだ。
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ギシッ。
「オイ、起きろ無花果」
「?!」
突然の声に驚いて飛び起きた無花果。
「あ、寝ちまってた。っつか何だよゼロその格好」
「あん?知るかよ。依頼人の野郎が執事だからって」
ベッドから下りた無花果は零を見上げた。
「執事ぃ?
何か服長い」
「お前は短い」
「ゼロは燕尾服だぜ~。似合う似合う」
「嬉々としてんなコイツ」
着慣れない服に無花果は裾を握ってみた。