+Black Blood.
tease.

5




□ □ □



ダンッ・・・・・・・・



広いロビーに、乾いた音が響いた。



「律・・・・・・・・てめえアイツをどうするつもりだよ」


「れ・・・・・イヤ、零?手を離せよ。此処では仮にも使用人の立場だろ?」


チッ、と舌打ちをして手を離すゼロ。


「無花果・・・・・だっけか。

アイツ面白ェししばらくは仲良くするつもりだけど?」


「アイツは・・・・」


「知ってるよ。忘れる訳が無いだろ?



ゼロくん、こっちの部屋に来て。」




眉間に皺を寄せ、これまでに無い不機嫌な顔で後に着いて行くゼロ。



(無花果がコイツ嫌いなのも納得だぜ)



もう一度、舌打ちをしてから案内された部屋に入った。





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