+Black Blood.
次の日。
「・・・・・・・・・・・・ん
あ、
うああああああああああああああああああああああああ!」
「?!」
突然の絶叫に飛び起きた天馬。
「なっ何でこんな近くにてめえが居るんだ!!!」
無花果が顔面蒼白で訴えてきた。
それもその筈、隣で天馬が寝ていたのだ。
「・・・・・・・・・んだよ・・・・
床で寝んのイヤだからちょっと隣で寝てただけだろ・・・・」
「寝てただけじゃねぇよ!!!
起こせばいいだろ!俺が床で寝るから!」
「何でそんなに俺のことが嫌いかねー?
何?抱き上げたのがイヤだった?
触ったのが嫌だった?」
「雰囲気すら嫌だ」
「ああそう。俺はまだ時間あるから寝る。」
「・・・・・・・・・・・・・・」
また隣で寝始める天馬を有り得ない形相で睨む無花果。
(下で寝るか・・・・どうせ収容所のときはコンクリートの上で寝てたんだし)
と、横着に手から下りようとした無花果の足首が掴まれた。
「?!」
手が床についた状態で引っ張り上げられる無花果。
「なんっ・・・・・・・・・・・・・・・・!?あ?てんま・・・・・・・・?」
(寝てる)
コイツ寝惚けてるのか、と内心毒づきながらも睡魔に耐えれずにそのまま眠った無花果だった。