＋Black Blood.

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朝。



「む･････････」


少し開いたカーテンからの日差しで目覚めた無花果。

むくっと起き上がった。



（天馬はいねえか・・・・・）


ホッ、と胸を撫で下ろす。


そのままベッドから下りて、無花果が取りあえず何をしようか考えていた時。



「おはようございます」

「？！」

「朝食です」

「昨日のメイド」

「ここに置いて行きますね。時間が経ったら取りに伺うので」


規則的な喋り方で、朝食のトレイを机に置くメイド。



（服が似てる･･････って事は俺もこいつらみたいな使用人になるって事か）


と思い、無花果は出て行こうとするメイドに声を掛けた。



「なあ、使用人ってつまんなくねぇのか？」


「･････････　、そうですね･･･


私は此処の会社の製品が好きで仕事をしてますからそんなに詰まらないと思った事は無いですね･････」



そう話したメイドの顔は、無表情から笑っている様に見えた。


「へえ」


「律様も気が利く方ですし、仲間も居て楽しいですよ」


（ま、俺がやる仕事はそう言う雑務じゃねぇもんな）



「では失礼します」



メイドが居なくなってから、机の上のトレイを見た。



「朝食って････言うのか？多い････。」