+Black Blood.

「、で?」

「は?」

「んで、コイツはどっちが捕まえたの?」

「無花果。」

「アレ、零は?」

「あぁ俺はな・・・・・ココに居る侵入者発見したから」

「・・・・・・・・・此処に?」



(ちょっと待てよ・・・・・此処に侵入者が居るとなったらココで寝た俺は何で無事なんだ ・・・・・・・・・・・・・・・・・?)



「もう捕まえちゃった」



「?!」



零は、つかつかと一人で歩き出して、ベッドの下を覗いた。



「・・・・・・・・・・・・・・う」


呻き声が聞こえた、と思うと顔が分からないほど殴られた男が居た。



「ホラ?まぁ昨日この部屋に入ってから見つけたんだけど。」


(気付かなかった・・・・!!)


「良くやったよ2人共。


さあ、キミ等はコンビだったの?」


天馬が男たちに訊くと、怪我の少ない男の方からハイ、と小さく答えた。




「僕らは、小さな会社の社員で・・・美容会社をやってるんですが、天馬グループには勝てなくて、社長に頼まれたんです。


データを盗んで来いって・・・・・・・」


「ま、そんなもんか。良いよ帰って。



でも、次入ったらこのわんこちゃんが殺しちゃうかも?」



パク、と野菜のボイルを口に頬張る天馬。


「わんこちゃんって・・・・・・・・・」

「俺らの事だよな」



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