+Black Blood.
□ □ □
「複雑だな?」
「・・・・・・・・・・・・・・律・・」
真夜中の頃。
無花果は1人で何処かに眠りに行き、ゼロ独りの前に、天馬が現れた。
「ココに居るって事がか?」
「いんやぁ?まだまだあるぜ」
「無花果が居るって事がか?」
「さあ?」
零は、遠くにある窓から外を覗く。
「別に、俺は今の生活エンジョイしてっけどな。
久し振りの外だし、仕事も遣り甲斐がある」
「本当ゼロには似ても似つかないわ」
クッ、と苦笑した天馬。
「同感」
無表情のまま、天馬と居るのが不満なのか、奥のロビーへ消えたゼロ。
「フッ・・・・・・・・・どこが同感だよ」
その後姿を生暖かい眼差しで見守る天馬だった。